「麦ふぁ〜」というウエハースのお菓子、あなたも食べたことがあるかもしれません。100万回「ありがとう」を聞かせたお菓子として有名です。

そのお菓子メーカーのオーナーが日本一の投資家と呼ばれる、竹田和平さんです。
日本版ウォーレン・バフェットとも呼ばれています。
決して「株で大儲け」した成金オヤジではありませんよ(笑)。

その投資方針がとてもしっくり来るのでご紹介しますね。

株を売り買いする時の考え方として、
 高くなったら売る
 安くなったら買う

それが常識。

でも、それがなかなかできない(笑)。
できてれば、誰でも株で儲けることができるんですが・・・

現実には、
 高くなったから買う
 安くなったから売る

だから、うまくいかない(笑)

ところが、日本一の大投資家の和平さんの場合、「誰かが喜ぶ」という考え方が根本にあります。例えば、株価が上がったり下がったりする時の解釈がとてもユニークなんです。

株が上がっている時は、投資家が売って欲しがってる。
売って欲しい人に売ってあげると、みんなが喜ぶ。

逆に株が下がってる時は、誰かが株を買って欲しがってる。
買って欲しい人から買うと、みんなが喜ぶ。

「誰かが喜ぶこと」をベースにして、株を売買するのだそうです。

物事をどう理解して生きるかによって、人生が大きく変わります。
それを象徴するストーリーがあります。「レンガ職人の話」です。

旅人がレンガ職人に出会った。
「君は何をしているんだ?」と尋ねると、その男はこう言った。

「レンガを積んでいるんだ。朝から晩まで、俺はここでレンガを積まなきゃいけないのさ。腰は痛くなるし、手はこの通りだよ。」
旅人はいたわりの言葉をかけた。

しばらく歩くと、もう一人のレンガ職人に出会った。
「君は何をしているんだ?」と尋ねると、その男はこう言った。

「歴史に残る偉大な大聖堂を造っているんだ!ここで多くの人が祝福を受けるんだ、
素晴らしいだろう!」
旅人はその男にお礼の言葉を残して、歩き続けた。

そして二人のレンガ職人の未来は、まったく違うものになった。

全く同じことをしていても、どのような意味付けをするかで未来は大きく変わります。

投資に対して、ネガティブなイメージを持っている人がいます。
しかし、投資とは誰かのお役に立つものです。

投資をした人のお陰で、川に橋がかかり、道路ができる。そして経済が発展する。
その一部を「ありがとう」というカタチとしてお金を受け取る。
投資は、世の中に良い循環を起こします。

あなたが投資に対して、ネガティブなイメージを持つのか、それともポジティブなイメージを持つのかは、あなた自身が選択しているのです。

すばらしい未来を選択しよう!
 
竹田和平さんは、残念ながら2016年7月に83歳の御年で死去されました。
ご冥福をお祈りいたします。